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2021.02.09

リノベーション事例 古民家の木組みを活かしながら再生。耐震性能を向上させて安心の住まいに

約250年の一戸建てを、古民家ならではの風合いを残しながら安心して快適に暮らすことのできる住まいに再生された事例をご紹介いたします。

「今ある材料を再利用し、思い出を残したリフォームがしたい」
それがお客様の一番のご希望でした。
そこで、歴史を感じる街並みに溶け込むように、外観のイメージはそのまま受け継ぎながら、最新の住宅性能を付加することをご提案。

しかし、現地調査の段階では床が下がっており、竹網下地に土葺きという伝統的な工法で施工された瓦の重量が家全体の大きな負荷になっていることが判明。
床は土間コンクリート、鋼製束の上にしっかりとした床組を再構築することになりました。
屋根は取り払って乾式の瓦にすることで軽量化を実現。
壁にも筋交いを追加するなど、耐震性能を向上させました。

室内は、細かく区切られていた土間、納戸、ダイニングキッチンを大きなワンフロアのLDKに改装。
梁や柱はそのまま利用し、内装のアクセントとして活用しています。
この重厚感ある梁により、リビングダイニングは明るく、かつシックに生まれ変わりました。

また、室内で愛犬を飼われていることもあり、4部屋あった和室のうち2部屋をフローリングに改装。
和室にあった趣のある素材と新素材が融合し、落ち着いた雰囲気を醸しながら、外光がやさしく入り込む風通しの良い空間になりました。
もちろん、愛犬も快適に暮らせる部屋になっています。

暗く狭かった玄関は、明るく開放的な玄関ホールに。
天井を高くし、もともとあった梁をオブジェのように見せることで、和の高級感を演出。
照明にも工夫を凝らしました。

築250年の深く落ち着いた古民家の風合いを残しながら、安心して快適に暮らすことのできる住まいを実現しました。

DATA

用途 専用住宅
延床面積 約142㎡
構造規模 木造平屋建
地域区分 近隣商業地域(80/200)
工期 約3ヵ月
工事概要 全面改修
築年数 約250年
家族構成 4人
工事費 約2,600万円
設計・施工 積和建設近畿株式会社