大正時代の漆喰壁の蔵を、熟練職人の手で修復

お客様の敷地内にある、大正時代老の蔵。老朽化が激しく、当初は解体のご相談をいただきました。可能なら復旧したいというお客様のご希望を受け、過去の実例を用いてお客様にご提案を行い、修繕作業を進めました。
DATA
延べ床面積 | 24㎡ |
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エリア | 愛媛県 |
構造規模 | 構造 伝統工法(木組み・土壁・石場建て) |
築年数 | 築97年以上 |
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設計・施工 | 積和建設四国株式会社 |
工事概要 | 屋根/下地工事・瓦葺替、壁/漆喰・土壁補修及び仕上工事、一部焼杉仕上工事、内部/床土間コンクリート、その他/防蟻工事等 |
こだわりポイント
青空に美しく映える「呼吸する仕上げ材」漆喰を再生
外壁の漆喰が経年劣化により剥離してしまい、下地の土壁が広範囲にわたりむき出しに。部分的に土壁をやり替え、外壁は3回塗りの漆喰で仕上げました。漆喰特有のしっとりとした真白な質感が美しさを際立たせています。さらに防火性能も高く、「蔵」としての働きも十分に期待できます。
屋根の塗装に加え、出入口の建具も装い新た 大正の風を感じられる建築に仕上がっています。




熟練の職人の手で丁寧に仕上げ
大小さまざまなサイズのコテを使い分けながら細かい部分まで左官職人が丁寧に作業を施し、趣きを取り戻しました。

